『DIE WITH ZERO』感想|旅行や経験を「いつか」にしないために

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将来のために、お金を貯める。それは大切なことです。でも、やりたいことをすべて将来へ先送りしてよいのでしょうか。

同じ金額を使えても、今と何十年後かでは、できる経験や一緒に過ごせる人が違うかもしれません。『DIE WITH ZERO』を読んで考えたのは、「いくら持つか」だけでなく、「いつ、何に使うか」ということでした。

特に心に残ったのは、年齢とともに、お金から得られる経験の価値も変わるという視点です。この記事では旅行を身近な例に、今の経験と将来への備えをどう考えるか、感想を図解3つで整理します。

具体例と練習は本記事独自のものです。実際に旅行した体験談や、書籍全体を網羅した要約ではありません。

『DIE WITH ZERO』は、人生でのお金の使い方を考える本

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』は、ビル・パーキンス著、児島修訳の書籍です。ダイヤモンド社から日本語版が刊行されています。[1]

出版社の紹介や目次では、今しかできない経験への支出、思い出、お金・健康・時間のバランス、やりたいことの時期などが扱われています。[1]

この記事で取り上げたいのは、「旅行や経験への出費を、将来のためという理由だけで後回しにしたくない」という読後の気づきです。

お金を残すことと、思い出を残すこと。その両方を考えて使っていきたいと感じました。

お金の価値を「いくらあるか」だけでなく「いつ使うか」で考える

本を読んで印象に残った「年齢とお金の価値」は、同じ支出でも、使う時期によって得られる経験が変わるという視点として受け止めました。

出版社による本書の抜粋記事でも、お金で得られる経験を楽しむ力や、お金・健康・時間の関係が論じられています。[2]

ここで考えたいのは、お金の額面や購買力が年齢に比例して下がる、という話ではありません。また、年を重ねた後の旅行や楽しみに価値がない、ということでもありません。

例えば、体力を使う旅、友人と日程を合わせる旅、家族と過ごす旅。それぞれに、費用以外の条件があります。「お金が貯まったら」だけでは決めきれない部分に目を向けてみます。

図解①|同じ旅行代でも、経験を支える条件は変わる
お金の条件

交通費・宿泊費などを、無理なく用意できるか。

お金以外の条件

行ける時期、体調、一緒に行く人の予定、今だから関心があること。

「いつか行ける」だけで決めない
その経験に必要な条件がそろう時期も考える。

本書の視点から日常に置き換えた独自の整理図です。年齢と価値の関係を数値化したものではありません。

旅行を「いつか」にし続けないために

「もっとお金が貯まったら」「仕事が落ち着いたら」。旅行を先送りする理由は、いくらでも思いつきます。実際に待ったほうがよい事情もあるでしょう。

ただ、いつかという言葉だけで止めておくと、何を待っているのかが曖昧なままです。行きたい理由と、今すぐには難しい条件を分けて書き出してみます。

例えば、友人と自然を楽しむ旅行をしたいけれど、長い休みも大きな予算も取れない。そんな仮の場面なら、「遠方への長期旅行」以外に、近場で短く出かける方法も考えられます。

図解②|「旅行したい」を、目的と条件に分ける
したい経験
友人と日常を離れ、自然の中でゆっくり話す。
今の制約
長い休みを取りにくい。大きな出費は避けたい。
検討できる案
近場への日帰りなど、目的を満たせる別の形を探す。遠方の旅は、必要な予算と時期を決めて準備する。

本記事独自の仮の例です。近場の旅行で、すべての希望が代わりになるという意味ではありません。

行き先そのものに意味がある旅もあります。その場合は無理に代案で済ませず、何にどれくらい必要かを調べ、行ける条件を具体的にしていく方法があります。

「今すぐ使うか、諦めるか」の二択にせず、今できる形と、準備して実現したい形を考えたいところです。

将来への備えを持ちながら、経験への出費も考える

『DIE WITH ZERO』を読んで、貯めるだけで安心しようとする姿勢を見直したくなりました。一方で、旅行のために生活を不安定にしたいわけではありません。

そこでこの記事では、「いくら使うのが正解か」という共通の金額を決めず、生活の支払いや近い将来の予定を把握したうえで、経験に使う余地を考えるという整理にしています。これは本記事の考察で、本書の一律の支出基準ではありません。

同じ金額でも、心から行きたい旅行と、周囲に合わせて何となく増えた出費では、意味が違うかもしれません。使う額を増やす前に、何に使いたいかを選ぶことも大切だと感じます。

経験には、お金をあまりかけずにできることもあります。「高い旅行だから良い思い出になる」とは限らないからこそ、自分にとっての目的を確かめたいところです。

今日から考える、経験にお金を使うための3つの問い

次の3つは、読後の気づきを日常に置き換えるために作った、本記事独自の練習です。

図解③|やりたいこと → 時期 → 実行できる条件
1|何を、誰と経験したい?
行き先だけでなく、その旅行で大切にしたいことを書く。
2|なぜ、その時期にしたい?
一緒に行く人の都合や、今だから体験したい理由を考える。
3|実現するには、何を決める?
費用・日程・休みを調べ、準備できる範囲を具体的にする。

特定の支出額や旅行を勧める基準ではなく、自分の希望を整理する練習です。

まずは一つだけ、「いつかしたい」と思っている経験を書き出してみます。予定を決められなくても、同行したい相手に相談したり、交通費を調べたりするところから始められます。

調べた結果、今は難しいと分かったら、必要な準備を考え直す。それでも、「いつか」のままにしていたときより、何を待っているかは明確になります。

『金持ち父さん 貧乏父さん』や『エッセンシャル思考』と合わせて考えたこと

このブログでは、これまでお金の流れや、大切なことに集中する考え方を取り上げてきました。『DIE WITH ZERO』は、そこに「お金を経験へ換える時期」という問いを加えてくれた一冊です。

収入や資産を増やすことを考えるだけでなく、その先でどんな時間を過ごしたいのか。限りあるお金と時間を何に使いたいのか。別々の本を読むことで、同じ生活を違う方向から考えられると感じました。

まとめ|貯めることと、経験することの両方を大切にしたい

『DIE WITH ZERO』を読んで残ったのは、旅行や経験への出費を、将来のためという理由だけで先送りしたくないという気持ちです。

お金があっても、いつでも同じ経験ができるとは限りません。誰と、何を、いつ体験したいかを考え、そのためのお金の使い方も選んでいきたいところです。

将来に備えることと、今の思い出をつくること。どちらか一方だけにせず、自分の生活に合うバランスを考えるきっかけになりました。

参考資料・書籍情報

ビル・パーキンス著、児島修訳『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ダイヤモンド社。

本記事は読後の感想と考察を中心に構成しています。書籍情報と本書で扱われる論点を以下の出版社資料で確認しました。図解・旅行例・練習は独自に作成しています。書籍本文の直接引用や図版の転載は行っていません。

  1. ダイヤモンド社:書籍情報・内容紹介・目次。日本語版は2020年9月刊行、ISBN 9784478109687。
  2. ダイヤモンド・オンライン:本書の抜粋を含む、お金の使い方についての記事。公開日:2022年12月25日。年齢と経験から得る価値についての著者の考え方。

参照ページ確認日:2026年10月28日。

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