『7つの習慣』の第4の習慣「Win-Winを考える」とは、自分と相手の双方にとって、納得できる結果を探すことです。
自分の意見を通せば相手が困る。相手に合わせれば自分がつらい。仕事や人間関係で、そんな二択に悩むことはありませんか。
この記事では、Win-Winの意味を図解3つで整理し、急な仕事の依頼や休日の相談に置き換えて紹介します。具体例と練習は、本記事独自のものです。
第4の習慣「Win-Winを考える」とは?
Win-Winで目指すのは、自分だけが得をする結果でも、自分だけが我慢する結果でもありません。
FranklinCoveyの公式解説では、双方にとって利益があり、満足できる解決策を探す考え方として説明されています。[1]
ここでいう「Win」は、相手を負かすことではなく、それぞれが大切にしていることを満たす結果として考えると分かりやすくなります。
| 考え方 | 自分 | 相手 |
|---|---|---|
| Win-Win | 納得できる | 納得できる |
| Win-Lose | 希望が通る | 不満が残る |
| Lose-Win | 不満が残る | 希望が通る |
| Lose-Lose | 望む結果を失う | 望む結果を失う |
双方の結果の違いを簡略化した独自の整理図です。第4の習慣で扱われる考え方すべてを網羅するものではありません。
一方だけが我慢する形では、不満や無理が残ることがあります。目の前の結論だけでなく、次も協力できる関係かどうかまで考えてみましょう。
自分の希望を伝える勇気と、相手への配慮を両立する
Win-Winを考えるとき、自分の希望を言わずに相手に合わせるだけでは、双方の事情を比べられません。
反対に、自分の都合だけを伝えても、相手が何に困っているかは分からないままです。
公式解説でも、自分の考えを伝える勇気と、相手を思いやる姿勢の両方が重視されています。[1]
例えば、「できません」で終わらせず、「今日はここまでなら対応できます。何を優先する必要がありますか」と伝える。自分の限界を示しながら、相手の事情も確かめる方法です。
具体例|急な仕事の依頼を、どう相談する?
相手から「この資料を今日中に全部お願い」と頼まれたとします。自分には、すでに約束した別の仕事があります。
すべて引き受ければ、先の約束に支障が出るかもしれません。そこで、まず「今日、どの部分が何のために必要なのか」を聞いてみます。
自分の事情
先に約束した仕事を守りたい。今日は一部だけ対応できる。
相手に確かめて分かったこと
今日の会議では、資料の要点だけが必要だった。
双方で検討する案
要点を今日渡し、残りは相談した期限までに仕上げる。
本記事独自の仮の会話例です。相手の事情を推測で決めず、実際に確認してから案を考えます。
この案なら必ずうまくいく、という話ではありません。相手が今日すべて必要な場合もあります。
大切なのは、最初の依頼の形だけで判断せず、必要な結果・期限・対応できる範囲を確認することです。担当を分けるなど、別の方法も検討できます。
具体例|休日の相談も、希望の理由から考える
自分は外出したいけれど、相手は家で過ごしたい。こんなときも、希望の背景を聞いてみます。
例えば、自分は「少し気分転換したい」、相手は「疲れているので長時間の外出は避けたい」と考えているかもしれません。
実際にそう確認できたなら、午前中は休み、午後に近場へ短時間出かける案などを相談できます。別々に過ごすほうが、双方に合う場合もあるでしょう。
必ず半分ずつ譲ればWin-Winになるわけではありません。時間を分ける案も一つの選択肢ですが、最終的には双方が納得しているかを確かめます。
双方が納得できないときは、無理に合意しない
条件を話し合っても、双方にとって良い案が見つからないことはあります。
その場で「分かりました」と言う前に、何が難しいのかを確認します。変えられる条件があれば再検討し、難しければ今回は見送ることも選択肢です。
自分と相手の希望・条件を確認
この案に、双方が納得している?
はい → 具体的な約束にする
誰が・何を・いつまでに行うか確認する。
いいえ → 条件を見直す
別案や期限を検討。難しければ保留・見送りも相談する。
本記事独自の実践整理です。合意済みの義務や必要な対応を、一方的に放棄するという意味ではありません。
保留するなら「いつ、何を確認して話し直すか」も決めておくと、曖昧なままになりにくくなります。
今日から試す、Win-Winの3ステップ
次の手順は、日常の相談で試すために作った本記事独自の練習です。公式の手順の引用ではありません。
1.自分の希望と、難しい条件を整理する
「何を実現したいか」「どこまで対応できるか」を考えます。仕事なら、すでにある約束や使える時間も確認します。
2.相手の希望の理由を聞く
「いつまでに、どの部分が必要ですか」「一番大切にしたいことは何ですか」と尋ねます。自分で相手の本音を決めつけないことが出発点です。
3.案を出して、納得と実行条件を確認する
時間・範囲・方法などを変えた案を考えます。相手が黙っているだけで合意したと判断せず、無理がないか確認しましょう。
相談前のメモ
自分が実現したいこと:______
自分にとって難しい条件:______
相手に確認したいこと:______
双方で検討する案:______
まとめ|希望を押し通す前に、双方の条件を確かめる
第4の習慣「Win-Winを考える」は、自分と相手のどちらも大切にしながら、双方にとって良い結果を探す考え方です。
自分の希望を整理する。相手の事情を聞く。そして、双方が納得できる方法を考える。まずは身近な相談で、この順番を試してみてください。
相手に提案する前に、自分が大切にしたい方向や優先事項も整理しておくと、何を相談したいのかを伝えやすくなります。
参考資料
本記事は、スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』の第4の習慣を扱う入門解説です。基本概念は以下の公式公開資料で確認しました。図解は独自に作成したもので、書籍の図版の転載ではありません。書籍本文の直接引用・ページ参照は行っていません。
[1]FranklinCovey「Habit 4: Think Win-Win」。双方の利益と満足、勇気と配慮の両立。公開・更新日:記載を確認出来ません。確認日:2026年10月19日。
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それぞれの習慣を本全体のつながりから理解したい方は、原著の日本語版も参考にしてみてください。

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